五十肩(四十肩)で肩が上がらない・動かすと痛い|原因から改善までサポートします

 

【1. 五十肩とは】

五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)とは、肩関節のまわりに炎症が起こり、**痛みや可動域の制限(肩が上がらない・回らない)**が生じる状態です。

40代〜60代の方に多く見られるため、「四十肩・五十肩」と呼ばれています。

日常生活の中で、「上着が着づらい」「洗濯物が干せない」「寝返りをうつと肩が痛い」など、日常動作に大きな支障が出ることもあるつらい症状です。


【2.五十肩の分類】

 

五十肩は大きく2つの段階(時期)に分けられ、それぞれ対処法が異なります。

 

● 急性期(炎症期)

  • 動かさなくてもズキズキと痛む
  • 夜間痛(寝ている時の痛み)が強く眠れないことも
  • 無理に動かすと痛みが悪化

 

※この時期は無理な運動や刺激を避け、安静と炎症の鎮静が重要です。

 

● 慢性期(拘縮期~回復期)

  • 激しい痛みは減るが、肩が固まって動かしにくい
  • 日常動作で「引っかかり感」「つっぱり感」が残る
  • 放っておくと長期的に可動域が制限されることも

 

※この時期は適切な刺激で可動域の改善を目指すことが大切です。


【3. 五十肩になりやすい前兆・兆候】

以下のような症状がある方は、五十肩の初期サインかもしれません。

  • 肩を動かすとピリッと痛む
  • 腕を上げづらくなってきた
  • 肩のだるさや重さが続いている
  • 腕を後ろに回す(エプロンのひもを結ぶなど)がつらい
  • 夜中に肩の痛みで目が覚めることがある

「ちょっとした違和感」でも放置していると、急に強い痛みが出たり、数ヶ月〜1年以上痛みが続くこともあります。


【4. 五十肩の予防と当院の治療】

● 日常でできる予防法

長時間同じ姿勢での作業を避ける

肩甲骨を意識して軽く動かす習慣をつける

適度な運動やストレッチで柔軟性を保つ

肩や腕の使い過ぎ、冷えを防ぐ

 

● 当院での対応と治療法

当院では、五十肩に対して、炎症の状態や可動域の制限具合を見極めたうえで段階的な施術を行っています。

急性期には…
 → 鍼灸や自律神経調整により、炎症・痛みの鎮静をサポート
慢性期には…
 → 徒手療法やトリガーポイント療法で筋肉の緊張をほぐし、関節の動きを改善
 → 可動域を安全に広げるモビライゼーションやストレッチも行います

 

さらに、再発を防ぐ姿勢指導やセルフケア指導も含めて、日常生活への復帰を目指します。


【まとめ】

五十肩は放っておいても自然に治る場合もありますが、回復に1年以上かかることや、後遺症として可動域制限が残ることも少なくありません。

痛みを我慢せず、早めのケアで回復をサポートすることが、スムーズな日常生活への近道です。

「服を着るのがつらい」「肩を動かすのが怖い」と感じたら、ぜひ当院までご相談ください。